都市伝説 調査レポート47
― 3,600年に一度、地球を滅ぼしに来る“終末の星”の正体 ―
夜空を見上げたとき、あなたはこう考えたことはないだろうか。
「まだ発見されていない、何か“巨大なもの”が太陽系の外側を周回しているのでは?」と。
その名は――ニビル。
一部では「地球を周期的に滅ぼす終末の惑星」、
また一部では「人類を創造した神々の母星」と語られる、
都市伝説界でもトップクラスに壮大なスケールを持つ存在だ。
だが、現代科学はこの惑星の実在をはっきりと否定している。
それでもなお、ニビルの物語は消えない。
むしろ、年々“完成度”を増して広がり続けているニビル伝説の第2弾!!
■ ニビルの基本設定が“神話級”すぎる
ニビルはこう語られる。
- 太陽系外縁を超長楕円軌道で公転
- 公転周期は約3,600年
- 地球の4~5倍の大きさ
- 質量は20~25倍
- 軌道の99%が冥王星の外側
- 極低温・高重力の過酷な環境
この時点で、すでにSF映画クラスだ。
そして3,600年に一度、ニビルは太陽系内部へ侵入し、
その重力によって地球文明を崩壊させる――とされる。
この設定だけでも十分にスリリングだが、
ニビル伝説の真骨頂はここから始まる。
■ シュメール神話と「アヌンナキ」の登場
ニビルの名前の由来は、古代シュメール文献に出てくる「ニビル」という語。
本来は「交差点」「神々が渡る天体」といった象徴的意味で使われていたとされる。
しかし、ゼカリア・シッチンという研究家が、これを大胆に再解釈する。
ニビルは高度知的生命体「アヌンナキ」の母星である
そして物語は一気に加速する。
- 約45万年前、アヌンナキが金を求めて地球へ来訪
- ホモ・エレクトスと遺伝子を交配
- 人類(ホモ・サピエンス)を“労働力”として創造
- シュメール文明は彼らが築かせた
ここまで来ると、もはや神話・歴史・SF・陰謀論のフルミックスである。
■ ティアマト衝突神話という“宇宙創世ストーリー”
さらに壮大な話がある。
ニビルの衛星が、古代惑星「ティアマト」に衝突。
その破片が現在の
- 地球
- 小惑星帯
- 彗星
を形成したというのだ。
これはバビロニア神話『エヌマ・エリシュ』のティアマト神話を
現代風に再構築した“宇宙創世神話”。
ニビル伝説は、ここで神話と宇宙物理を強引に接続する。
■ 終末論と結びつき、都市伝説として爆発
ニビルはやがてこう語られるようになる。
「地球に周期的に接近し、文明をリセットする終末の星」
特に有名なのが2012年問題。
「すでに肉眼で見える」「NASAが隠している」といった動画や記事が爆発的に拡散された。
なぜここまで広がったのか?
理由はシンプルだ。
話として、あまりにも面白すぎるから。
■ 科学が完全否定する理由
しかし、現代天文学は冷静だ。
NASAの天文学者デイビッド・モリソンはこう述べている。
もしそんな巨大惑星が太陽系内部に来ていれば、
他の惑星や月の軌道は大きく乱れているはずだ
だが、その痕跡は一切ない。
さらに、
- 極低温・高重力環境で高度文明は進化しにくい
- 精密観測で検出されないのは物理的にあり得ない
と、理論的に完全否定されている。
■ よく混同される「惑星X」「第9惑星」との違い
ここが最大の誤解ポイント。
天文学には確かに「未発見の重力源」としての
惑星X/第9惑星仮説が存在する。
だがこれは、
- 小天体の軌道の偏りを説明するための仮説
- アヌンナキも終末論も無関係
つまり、ニビルとは完全に別物。
それでも「科学がニビルを認めた」と語られてしまう。
都市伝説としては、これ以上ない燃料だ。
■ なぜニビル伝説は消えないのか?
ニビルは、
- 古代神話
- 宇宙人説
- 人類創造神話
- 終末予言
- NASA陰謀論
- 未発見惑星仮説
これらを1つの物語にまとめてしまった“究極のパッケージ”だからだ。
もはや惑星ではない。
現代が生んだ新しい神話ではないだろうか。
今回も記事を最後まで読んでいただき有り難うございました。
『信じるか信じないかはあなた次第です』


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