都市伝説 調査レポート43
世界に眠る“巨人”の正体とは?
博物館に展示された巨大な骨は本物なのか、それとも巧妙な幻
もしあなたが、
「東欧や地中海沿岸の博物館で“本物の巨人の骨格”を見た記憶がある」
そう感じているなら――その感覚、決してあなただけではありません。
実は今、世界各地の神話・聖書・都市伝説・SNSフェイクが複雑に絡み合い、“巨人”という存在が再び注目を集めているのです。
今回は、
✔ なぜ人類はこれほどまでに巨人に惹かれるのか
✔ 博物館に展示された「巨人の骨」の真実
✔ 神話と陰謀論が交差する“ネフィリム伝説”
✔ そして「あなたの記憶」の正体
これらを、都市伝説好きの視点で一気に紐解いていきましょう。
■ ネットで拡散する「発掘された巨人の骨」写真の正体
近年SNSで急増したのが、
巨大な頭蓋骨と人間が並ぶ衝撃的な発掘写真です。
しかし、そのほとんどは――
● デジタル合成の幻影
有名な「ショベルを持つ考古学者と巨大頭蓋骨」の写真は、
元々は恐竜化石の発掘写真。
そこへ人間の頭蓋骨を後から合成したものだと判明しています。
● アートとして生まれた“巨人”
タイで話題になった「巨人と大蛇が戦った跡の骨格」写真。
これは台湾人アーティストによる巨大インスタレーション作品で、
本物の遺骨ではありません。
● 見世物としての“巨人商法”
19〜20世紀アメリカでは、
マンモスやマストドンの骨を人骨と誤認し、
「20フィートの巨人!」として展示する興行が横行しました。
あのP.T.バーナムも、その一人です。
■ 神話に刻まれた“巨人”という原型
不思議なことに、巨人は世界中の神話に登場します。
● ギリシア神話:ギガントマキア
神々に挑んだ巨人族は、
秩序を脅かす“カオス”の象徴として討ち滅ぼされます。
● 北欧神話:ヨトゥン
自然の荒々しさそのもの。
神々と敵対し、時に通婚する“境界の存在”。
● ケルト神話:フォモール
海と闇を司る旧支配者。
新たな神々との“世代交代戦争”が描かれます。
● 中南米・中国・世界各地
アステカのキナメツィン、
天地創造に関わる巨神の伝承――
巨人は常に「人類以前の存在」として語られてきました。
■ 日本にも存在する“巨人の記憶”
● ダイダラボッチ
山や湖を一歩でまたぎ、
地形そのものを作ったとされる超巨大存在。
日本版“創世の巨人”です。
■ 聖書のネフィリムと陰謀論の核心
都市伝説界で最も危険で魅力的なのが――ネフィリム。
● ネフィリムとは何者か
旧約聖書では、
「神の子ら」と「人の娘」から生まれた存在。
後世では巨人・暴力的・堕落した種族として解釈されました。
● スミソニアン博物館陰謀論
「発掘された巨人の骨を回収し、隠した」
という噂が今も語られていますが、
検証可能な標本は存在しません。
■ あなたの記憶の正体
「東欧〜地中海で見た“巨人の骨格展示”」
最も可能性が高いのは、以下の2つです。
● 東欧「ルーマニアの巨人発見」フェイク
SNSで拡散した発掘写真は、
別の考古遺跡の写真を流用したもので
AFPなどが完全否定しています。
■ それでも“巨人”が消えない理由
人類は、
✔ 自分たち以前の支配者
✔ 神と人の間にいた存在
✔ 失われた超文明
こうした物語を必要としてきました。
巨人とは、骨ではなく“記憶と想像力の化石”なのかもしれません。
そして最後に、こう問いかけたい――
もし本当に巨人が存在したとしたら、
彼らはなぜ「骨」だけを残さず、
神話と噂という形で世界中に痕跡を刻んだのか?
その答えを探す旅は、
まだ終わっていないのです……。


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