都市伝説 調査隊(file:32)
政治ニュースで最近よく耳にするようになったディープステートとは何なのか?
「ディープステート(Deep State)」とは、直訳すると「深層国家」とも呼ばれ、
表向きの政府や政治権力の背後で、実際に国家を動かしているとされる“影の支配者層”を指す言葉です。
🔍【基本的な意味】
「ディープステート」とは、選挙で選ばれた政治家や政府首脳ではなく、
官僚・軍・情報機関・金融資本・多国籍企業などが裏で結託し、
政策や世界の方向性を操っているという考え方を指します。
つまり「本当の権力者は国民が選んだ政治家ではなく、裏で糸を引くエリート層だ」
という“権力構造の陰の部分”を示唆する概念です。
🏛️【言葉の起源】
- もともとはトルコで生まれた言葉です。
1990年代、軍や情報機関が民政政府の背後で暗躍していたことを指して
「Deep State(深層国家)」と呼び始めました。 - その後、アメリカでも使われるようになり、特にトランプ政権期以降、
「政府内部の一部エリート(CIA、FBI、国防総省など)がトランプを妨害している」という主張とともに広まりました。
🌐【都市伝説・陰謀論での意味】
この「都市伝説」界隈では、ディープステートは単なる官僚組織を超えた存在で、
例えば
・ロスチャイルド家、ロックフェラー家などの国際金融資本
・ビルダーバーグ会議、世界経済フォーラムなどの国際会議
・国連やWHO、IMFなどの国際機関
・ハリウッドやメディアを支配する情報操作勢力
・さらにはフリーメイソンやイルミナティのような秘密結社
界隈では、これらが互いに結託し、
世界経済・戦争・パンデミック・選挙結果までも操っているとしています。
⚖️【現実的な見方】
学術的には、「ディープステート」という明確な組織が実在する証拠はありませんが、
一部の官僚・企業・軍産複合体が政治より強い影響力を持つ構造があるのは事実です。
例えば
・米国の軍産複合体(軍事産業と政治の癒着)
・巨大テック企業や金融機関による政治ロビー活動
・官僚制が政治家よりも長期的な影響を持つ仕組み
こうした現実的な“権力の持続構造”を批判的に指す場合にも使われたりもします。
では、ディープステートとアメリカ大統領選の関係とは?📚1. 基本的な構図
アメリカの政府機関(FBI、CIA等)・大企業・メディア・金融エリートなどが一体となり、
自分たちに都合のいい政治家を当選させる、あるいは不都合な候補者を排除するとされています。
特に議論の中心になるのが、「トランプ vs ディープステート」という構図です。
⚔️ 2. トランプとディープステートの戦い
🟩 トランプ陣営の主張
ドナルド・トランプ前大統領は、自らを「国民の味方」「ワシントンの腐敗(スワンプ)を干上がらせる男」と位置づけ、ディープステートに立ち向かう姿勢を打ち出しました。
彼やその支持者はこう考えています
| 内容 | 解釈(陰謀論的視点) |
|---|---|
| FBI・CIA・メディアが一斉にトランプ批判を展開 | ディープステートがトランプを潰すために情報操作をしている |
| SNSアカウント凍結・検閲 | 言論統制により「真実」を封じ込めている |
| コロナパンデミックの混乱 | 政治的にトランプを追い詰めるための計画だった |
| 大統領選の不正投票疑惑 | ディープステートが選挙を操作し、バイデンを当選させた |
📰 3. 2020年大統領選での噂と事件
2020年のトランプ vs バイデン選挙では、
ディープステートという言葉がSNS上で爆発的に広がりました。
【大統領選での代表的な出来事】
- 郵便投票の不正疑惑
- 郵便投票の集計でバイデン票が急増したことから、「ディープステートが票を操作した」という主張が拡散。バイデンジャンプという言葉も生まれた。
- Qアノンとの結びつき
- 「Q」と名乗る人物(またはグループ)がSNSで
「トランプはディープステートと戦っている救世主だ」と発信。
→ このQアノン運動が世界中に広がりました。
- 「Q」と名乗る人物(またはグループ)がSNSで
- メディアの偏向報道
- CNNやニューヨーク・タイムズなど主要メディアがトランプ批判を繰り返したことで、
支持者たちは「メディアもディープステートの一部」と信じるようになります。
※現在、この部分についてはイーロ・ンマスク旧Twitterを買収し一部事実であるという事が証明されています。
- CNNやニューヨーク・タイムズなど主要メディアがトランプ批判を繰り返したことで、
🧩 4. 現実的な視点:ディープステートは本当に存在するのか?
次のような“構造的な権力”は現実にあると認められています。
| 現実の構造 | 内容 |
|---|---|
| 官僚機構 | 政権が変わっても残る官僚が、政策の実務を支配している |
| 軍産複合体 | 軍需産業と政治家が結びつき、戦争政策を後押しする |
| 巨大IT・メディア企業 | SNSや情報流通をコントロールできる立場にある |
| 金融・国際資本 | 世界経済や通貨政策に影響を与える |
つまり、完全な“陰謀組織”ではなくても、民主主義を超えて力を持つ構造があるのは確かです。
🌎 5. 陰謀論としてのディープステートの役割
ディープステートという概念は、アメリカ国民にとって「目に見えない敵」を象徴する存在になりました。「政治の不信感」「経済格差の拡大」「SNSによる分断」こうした社会不安が”影の政府”という形で可視化されたのがディープステートなのです。
「ディープステートの日本版は存在するのか?」──これは日本の都市伝説でも非常にワクワクするテーマなので次のレポートで取り上げたいと思います。
今回は少し長くなったのでこの当たりで終わりたいと思います。
最後まで読んでいただき有り難うございました。



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